※今回の記事はあなたのお仕事人生、これから5年がめちゃめちゃ大事ですよのお話 前編を先にご覧いただくと、より楽しく読めます。

白アリに食われ、産業廃棄物の混じった人生?

「いま」というタイミングが、あなたにとって、あなたの周囲10メートルくらいの範囲で、そして世界の中で、一体どんなタイミングなのか。

ということを今回、一緒に考えていきたいと思います。ぼちぼちやっていきましょう。

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おさらいになりますが、あなたのお仕事についていま一度、想像してみてください。

①よく考えると、わりと毎日同じだよな。
②いつまで続けられるかな。
③このままの給料で行っていいかなあ。
④もしやめたら、自分には何が残るんだろう……
⑤好き嫌いは別にして、尊敬できる人って職場には、いねーかぁ。

こんなふうに思うことは、ないでしょうか?

まったくなければOK。最高のお仕事です、迷いなくがんばっていきましょう。一応、抜けがあったらまずいのでお時間があればこの先も。

1つでも思い当たったら、それはちょっと……ピンチかもしれません。そして、残りの人生の中で一番若い今日に、ピンチと気づけたということは……チャンスです!

質問の種明かしをしていきましょう。
<①よく考えると、わりと毎日同じ……>
➡飽き、つまらない、達成感がない
<②いつまで続けられるかな……>
➡飽き、成績不良/会社の業績不安、先行き不透明
<③このままの給料で……>
➡低賃金、会社の先行き不透明
<④もしやめたら、自分には何が残る……>
➡達成感がない、成長・自立できない環境
<⑤尊敬できる人がいない……>
➡成長・自立できない環境

①~⑤に思い当たっていたら、その下に赤字で書かれた「もやもや」が、あなたの心の中でじくじくとうずいては、いないでしょうか?

こうしたもやもやは、本来、あなたが仕事を通じて得られるはずのものが得られていないということからくる「不満」なんです。

金銭・能力・満足。

本来、仕事を通じて得られる、あなたにとってプラスのものごとは、つきつめるとこの3点に集約されます。

勤め先からすると、この3点を働く人たちが納得いく水準で用意することはかんたんではありません。費用がかかる場合もあれば、たとえば上司の時間や労力がかかる場合もあります。

給料を上げたり、能力を伸ばすために研修を受講させたり、上司が普段から働きぶりをよく見て指導したり。働きがいに配慮した適切な仕事の割り振りをするために、時間をかけて一人ひとりの性格や向き不向きを見きわめたり。これが前回もお話しした
「人材に対する『投資』」です。

会社の存続や成長のためには欠かせないことですが、費用・時間・労力といった「コスト」になるので会社はなるべく抑えようとします。「メンバー」でない非正規雇用にあまり投資が行われないのは、そのためです。
※ギャップジャパンやスターバックスジャパン、マクドナルドなどの企業は、非正規雇用への投資、キャリア形成を積極的に行っていることで知られます。

金銭・能力・満足の3点は、それぞれが重なり関わり合いながら、日々、仕事人生の土台をかたちづくっていきます。

もやもやを放置しておくと、金銭・能力・満足に欠けが生じたまま仕事人生の土台作りが進んでしまいます。白アリに食われた木材や産業廃棄物の混じったセメントで建物の土台を作っているようなものです。

今日明日はやり過ごせるとしても、長い人生のどこかで必ずやってくる軽いひと揺れでがらがらどかん!と土台が崩れてしまったら、怖いですよね。僕は「満足」が欠けていたことで、人生の建て直しをするはめになりましたので……。

僕みたいにならないように、ぐーっと考えておくベストのタイミングが「いま」、2018年11月~2019年9月の1年弱なんです。

もうちょっと続きます。

 

これからの5年間で起こること

いま、日本ではあちこちで人手不足になっています。職を探している人100人に対して求人数が164。あなたが若ければ相当行けそうです。ぐーっと考え抜いた選択肢の1つとして、転職に向けて動くにはよい時期ということになります。

正社員の求人(倍率)も過去最高となっていて、「未経験」「学歴不問」の募集も急増しているといいます。近年にはなかった、仕事を探しやすい環境なのです。
【図解・経済】最近の完全失業率と有効求人倍率
「中途採用増」企業は4割超、「未経験」「学歴不問」でも欲しい事情

ところでどうしていま、こんなに人手不足になっているのでしょうか?
「リストラ」「就職氷河期」「ロストジェネレーション」「派遣切り」といったことばが流行・定着したここ20年でしたが……

実は2009年から、医療・福祉分野での人手不足に引っ張られるかたちで失業率は下がってきていました。それに加え、いわゆるアベノミクスの効果でIT、卸売・小売、製造業でも求人が増えています。
※アベノミクスの第1の矢、金融緩和により就業者数が増加したと言われています。当ブログではこの説を支持しますが、経済学的には論争があります。

いま、これらの業種では仕事につきやすいです。正規雇用の職歴がない人でも、職業訓練を受けたり、自分で勉強してスキルを獲得していくことで、望む職種への転職を目指せます。
※職業訓練についてはお住まいの近くのハローワークでたずねてみてください。親切ていねいに教えてくれます。

目指せます、が……。
こうした活況が近い将来、減速する可能性があります。

まずは来年、2019年10月に予定されている消費税増税です。8%→10%に上がります。

4年前に5%→8%に上がったときと比べ海外の景気が不安定になってきています。また、オリンピックに向けて行われているさまざまな工事などの経済効果が、消費税対策の切れる2020年の前半には切れるだろうという予測もあります。今回の増税で日本の景気が墜落する可能性があり、そうなればもちろん仕事探しはしにくくなります。

2021年9月には、安倍総理大臣の任期が切れます。それが終わりの合図です。
こみ入った話を大幅にはしょって言うと、いまの人手不足は、「安倍総理大臣が日本銀行総裁に黒田東彦さんを選んだ」ことで起こっています。安倍総理は完全に、ねらい定めて人手不足にしたんです。

安倍総理の後をねらえる政治家で、人手不足が続く政策を持っている人は現状、ほとんどいません。少しだけ間をおいて、2023年に日本銀行の黒田総裁の任期が切れたら、終わりが来ます。

 

冷静に、すみずみまで自分を眺めましょう

もちろん、未来を正確に予測することはだれにもできません。

たとえばIT業界では、エンジニア不足が2030年には40~80万人に達するといわれています。介護業界でも「2025年問題」という言葉があり、人手不足がさらに進むといいます。

一方で日本全体の経済は、消費税増税、安倍総理任期切れ、黒田総裁任期切れと1つ1つが実現するごとに、状況が悪くなっていく可能性が高いです。卸売・小売、製造業では、経済が大きく影響しそうです。

さらに、外国人労働者の導入が本格化するのに加え、AI・ロボットの活用も進んでいきます。仮に必要な人手の量が全体では大きく変わらないとしても、なくなった仕事についていた人が別の仕事へ移ればいい、と軽はずみに言えるものではありません。人間は将棋の駒ではないからです。

僕たちはいま、不透明な5年間の入り口に立っています。

飛行機が滑走路を走っています。いま離陸すれば、空に向かって飛び立つことができそうです。でもこの先、滑走路がところどころでこぼこで、スピードが出せないようになるかもしれません。

そんな滑走路から低速のままムリヤリ離陸したところで、高く飛びあがることはむずかしいです。よろよろ低空飛行ができればいい方で、飛び立ったそばから墜落してしまうことだってあり得ます。

もちろん、いまの職場や仕事を変えたほうがいいという単純な話ではありません。ここは絶対に間違えたらダメです。

いまの職場や仕事で、望む金銭は得られているでしょうか。それが続いていくでしょうか。先々は得られるようになるでしょうか。勤め先の将来は、どんなふうに想像できるでしょうか。

自分が望むように成長していける環境でしょうか。そもそも、自分が望む成長とは?

働きがいを感じていられるでしょうか。同僚や上司と認め合えるでしょうか。

自分がやりたくて、でもやっていないことは?
自分に本当に合っていると思えること。自分の得意なことや強み。
どんな働き方が、幸福につながるでしょうか?

いまの職場・仕事で、かなっていないことがあるとしたら、どうすればかなえられるでしょうか?

年末年始、ガキの使いと箱根駅伝を録画にすれば考える時間は取れますよね。

忘年会や帰省など、いろんな人と話す機会があると思います。それとなく、話を振ってみてはどうでしょうか?
できることから手を付けたいですね。

考えるといっても実際どうしたらいいのか……は、近いうちにまたお話ししたいと思います。一緒に考えていきましょう。
Stay tuned
※政治については雇用に大きく関わる「労働・厚生・経済」の部分のみを検討しています。それ以外の政策については無関心であり、表明すべき意見を持っていません。

(参考文献)
消費増税対策の期限切れとオリンピックの終了

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