公益目的の寄付を行う、お手製ファンドを始めます。
ファンドのテーマは「ニッポンの格差縮小」です。
ありがとうございます。

お手製ファンドとは

自前の資金を自分で運用し、毎年の運用成績(利益)から一定の割合で公益性の高い基金に寄付します。
運用方針や毎月の売買はすべて公開します。
運用成績は、投資信託のように基準価額を算出して公開します。

何のためのファンド企画なのかというと

自前の資金を、自己満足のために運用するだけです。
ただ、このような形で運用することは僕の昔からの夢でした。
昔からこんなことを考えていました。

①資産を運用して、それをなりわいとしてのんびり暮らしたい
②「人のためになる」と思えることをして、いい気分になりたい
③経済失政による犠牲者(貧困児童、ロスジェネ世代)の手助けをしたい
④資産運用という手段を知ってもらいたい

①資産を運用して、それをなりわいとしてのんびり暮らしたい
資産5億円程度の基金を設立して、その運営管理者として資産運用をして、年収1,000万円くらいとってのんびり暮らしたい……
そんなことを考えていましたが、5億円なんていつになったらできるのかという感じだし、できない可能性の方が断然高いわけです。

5億円を作るのは大変なことです。
なのに、僕はお金を作るスキルに特化した職業人生を送ってきていませんし、なによりあまり欲がありません。

 いいかい学生さん、
 トンカツをな、トンカツをいつでも食えるくらいになりなよ。
 それが、人間えら過ぎもしない貧乏過ぎもしない、
 ちょうどいいくらいってとこなんだ。

 ※「美味しんぼ」11巻・とんかつ慕情より
僕の場合はチャーシュー麺ですがマインドはだいたいこんな感じです。
5億円を作る気迫に欠けています。

であれば、深く考えず資産運用をなりわいに少しでも近づけていく方向にとりあえず進めてみようと。
公開企画として始めることで、情報収集や分析など、これまで以上に身が入ります。

②「人のためになる」と思えることをして、いい気分になりたい
もともと欲があまりない人間なので、自分のためにお金や時間を使っても、満足度はたかが知れているというところがあります。
何をしたら、何を食べたらどのくらいうれしいかが想像ついてしまうわけです。

その意味で、仕事は、人の役に立ったり面白がってもらえる貴重な機会です。
人のためになることが自分の喜びである。
「利他の喜び」は、わりと人間の根源的な感情です。

5億円の基金を運用したいというのも、「好きなことをやる」と「のんびり暮らす」と「利他の喜びを得る」をすりあわせるための方便です。
無私の心で奉仕するような、志を立てるようなことではありません。

かつて落語家の立川談志は、「鰻屋っていうのはお客のためにやってるんじゃねえ、てめえのうちが飯を食うために鰻を焼いてるんだ。仕事ってのはそういうもんだ」(大意)と言いました。
先人に敬意を払い、僕もてめえのために「やる偽善」をやる機会を作ります。

③経済失政による犠牲者(貧困児童、ロスジェネ世代)の手助けをしたい
厚生労働省の調査によれば、日本のこどもの貧困率(2015年)は13.9%。さらにひとり親家庭の貧困率は50.8%と、先進国の中でも最悪な水準だと言われています。

家庭の貧困を理由に、こどもの生育環境に大きな差がつくことを正当化することはできません。
こどもが家庭を選んで生まれてくることもできません。
こどもが頑張って家庭環境を改善することもできません。

ただでさえ社会に出ればいろんな差別や区別があるのだから、スタートラインはそろえてあげないと……と素朴に思います。
予算制約を言い訳に、子育てと教育にリソースを割けない失政があります。
※参考 子どもの貧困問題/日本こども支援協会

1970~1980年代に生まれ、就職氷河期に社会へ出た「ロスジェネ世代」は、デフレ経済下で正規安定雇用という減りゆく椅子の奪い合い、賃金カーブのフラット化による賃金の低迷、婚姻率の低下、そして低出生を余儀なくされました。
あげく2013年以降の弱い景気回復に際しては、もう年齢的によい仕事への転職がむずかしくなっていたケースも多々ありました。

これも経済失政によるものです。
その世代が他の世代より特別に劣っていたからではありません。

この先、ロスジェネ世代は少なからぬボリュームで人生再設計も功を奏さず、老後の生活に困り、生活保護へなだれ込んでいきます。
その時にはきっと、「若いうちにしっかりやって貯えてこなかった年寄りにカネをやるのか……」と陰口を叩かれることでしょう。
経済運営が好転しなければ、日本経済はいまよりもさらに縮小しているからです。

世代の一員として、こんなにひどい話ってないよなぁと思います。
微力ながら何かできないかと考えます。


④資産運用という手段を知ってもらいたい
僕はサラリーマンとしてかせいだ金額は、同年代大卒のなかでは中の下といったところでした。
出版業界という斜陽業界の隅っこで好きなことをやっていたからです。
それでも、社会人になって数年のころから資産運用をしていたおかげで、収入には見合わない資産と安心を得ることができました。

これからの社会は、人手不足と生産手段の革命(AI・ロボット)のいたちごっこのなかで、働き手の未来はしごく不透明です。
ひとりひとりが使われるだけでなく、自分の中に生産革命の果実を享受する部分をもっておくことが得策です。

それは収入面でも、社会を観察する視点においても大きな意味を持ちます。
資産運用を知ってもらいたいゆえんです。

テーマ「格差縮小」とは

世界中で株式投資家への報酬(配当・自社株買い)は上昇し続けています。
この背後には労働分配率の低下(労働者の給料伸び悩み)があります。
加えて低金利下で借金をしてROE(資本収益率)を上げ、投資家の期待を集めて株価上昇につなげる経営も盛んです。
取り分はみな投資家へ、の世界です。

というわけで、ささやかですが投資収益を恵まれない層に流していきます。
おちょこで海の水をくむようなものですが、これも格差縮小です。
※参考 最近の格差拡大について

実際どうやるのかというと……

寄付のやり方や運用方針、目標は近日中の次回に譲ります。
自分のお金でやる偽善なので、運用はあせらず堅実に、のんびりやっていきたいと思います。

お相手は、人生を豊かにする「投資」の専門家
日野秀規でした。
ありがとうございました!

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