同期女子2人・人生の分岐点

ある会社の同期の女性2人、いくよさんとくるよさん(仮名)のお話です。

昼休憩のスターバックスや退社後の夜カフェめぐりと、2人はちょくちょくつるみ仲良く遊んでいました。

ところがいくよさん、昼食の弁当を持参するようになりました。退社後は寄り道せず帰り、夕食も自炊。浮かせたお金で、少し高い家賃の部屋に引っ越したのです。不満げにお腹をぽん!とたたく、くるよさん。

広くてキレイな新築マンションで、家具にも凝った部屋のいごこちは最高! 自炊でバランスのとれた食事のおかげですっきりスタイルお肌もきれい、性格も前より穏やかになったいくよさんです。

くるよさんは毎昼のスターバックスが効いて徐々に太り気味。狭くて汚い部屋に帰りたくないと、カフェ飯にお酒にどっぷりはまってしまいました。

変わるいくよさんに思うところがあるのか、くるよさん、久しぶりにいくよさんに会っても同僚と後輩のグチばかり。

いくよさんは落ち着ける自宅で勉強を重ね、社内の昇進試験に合格して仕事も充実しています。彼氏と婚約し公私ともに順調です。それに引き換えくるよさんは、体の幅ばかり成長しているようで……。ぽんぽん!

同期で学歴もほぼ同じという2人ですが、少しの違いからこんなに差がついてしまうというお話。私生活って大事なんですね。
※このエピソードはこちらから原文が読めます。

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自分の「資源」を自分に使う

ここから、このお話を完全に妄想で解釈していきます。

いくよさんがした「ある、ちょっとした良いこと」は引っ越しです。

そのために、いくよさんは遊びを少し我慢して、昼・夜と自炊してお金を浮かせました。これをきっかけに、いくよさんの人生は昇進に婚約と、ウソみたいに順調な成り行きです。

いくよさんが最初からどこまで考えていたかはわかりません。が、目的がなければ行動を変えることはできないです。

きっと「リラックスする」「栄養バランスをとる」ことが、最初の目的だったと思います。その行動の結果でさらに目的を前進させ、行動し続けたいくよさんは、

「遊びを我慢」という「心の努力」
「自炊」という「労力」
「広い部屋・家具」という「お金」
「勉強」という「時間」

こうした、自分の「資源」を自分に対して使いました。

この結果、いくよさんは大きな見返りを得ることができました。見た目、仕事能力、肩書き、収入、婚約です。きっと満足感や幸福感も大いに感じられたことでしょう。妄想ですが。

いくよさんは、目的をもって、お金・時間・労力という自分の「資源」を、自分という有望な人間に使って、「将来の可能性や目標」を大きくすることができました。

これは自分に対する投資、つまり「自己投資」に成功した姿です。


ピンチアウト(親指と人差し指を広げる操作)で大きくなります。

もちろん、何でも目的・何でも投資では息がつまりそうです。大半の人は、努力するために生きてるわけじゃないですもんね。

できれば……何となくお金や時間を使いたいなら、「今は何となく使うことが自分にとって大事なんだ」と思えればいいと思います。息を抜かないとおかしくなっちゃいますから。

えんえんと何となくお金や時間のムダづかいを続けていると、後になって罪悪感を感じたり、自分を否定したり、人の足を引っ張りたくなったりするわけで……。ぽんぽんぽん!

罪悪感や後悔にさいなまれずどこまでも遊べるなら、そんな生き方はホントにカッコいいです。遊びをなりわいに仕立て上げる立ち回りもあるでしょう、それは率直に応援したい。

でも今日のところは、僕たちはお腹をたたかず、自己投資のやり方を一緒にもうちょっと掘り下げていきましょう。

 

考え方の「クセ」を知り、行動を変える

自分の「資源」を理解し、目的に合うように割り振っていくためは、自分から少し「離れて」客観的に自分を見ることが必要です。

自分を客観的に見ることで、執着(こだわり)から距離をとることができます。

執着から離れて、ものごとや自分がおかれている場面を自分がどうとらえているかを眺めてみることは、とても役に立ちます。自分の考え方の「クセ」を知るということです。

もしかしたら、違うとらえ方ができるかも……?と思うことが、考え方や行動を変えていくきっかけになるんです。

たとえば。
僕はダイエットをしてるんですが、長い停滞期からなかなか抜け出せません。

カロリーと糖質を制限して運動もがんばってますが、体脂肪率が下がらない。これはやる気にもけっこう影響します。

そこであるとき、過去のダイエット経験を思い出してみました。停滞期しんど……と思っている自分に過去の自分をぶつけて、客観的に眺めてみたんです。

僕は今まで、何度も減量とリバウンドを行き来して、結局76キロに戻ることを繰り返してきました。

これはつまり、僕の身体が、ブーデーな状態こそが「本来の自分」だと覚え込んでしまっているのではないか?

ということは、停滞期が長く続くことで、身体が覚え込んだ「本来の自分」を修正することになるのでは? ここいらでうろうろするのはむしろ好都合ということです。

自分で決めたことをこつこつやっていけば、いつか潮が満ちるように身体が変わっていくんだ、大事なのは続けることだと納得できたんです。

停滞期の意味を自分でとらえなおし、マイナスの意味づけをプラスの意味づけに変えることで、引き続きダイエットを頑張っていこうというふうに気持ちが変わりました。

きっと、いくよさんにもこんな瞬間が訪れたんじゃないかと僕は妄想します。

毎昼の抹茶クリームフラペチーノと、退社後にきまってカフェで飲むキャラメルラテと、お定まりの会話。

日々、作業のように心身をどろっとした甘さに浸し込む自分を客観的に眺め、プライベートと仕事の関係をとらえなおした結果、さっぱりと、でも手をかけた生活でまずは自分をいたわろうと考えたように、僕には思えます。

温かいロールパンとコーヒーで人は十分ほっとできる、というように。

自分を見つめ直すのは、なかなか難しいです。「悩む」ことと「考える」ことを人は混同しがちです。

考え方の「クセ」を知り、とらえ方を変えていくためには、信頼できる大人に話して、感想を聞いてみるといいです。意見ではなく、感想です。

適当な人が近くにいなければ、信頼できる人になったつもりで、自分の状態や考え方を眺めてみるのもいいですね。あの人だったら、今の自分になんて言ってくれるかな……? とリアルに想像してみることです。

あるいは、なじみのない風景の中に自分をおいてみるのも有効。目に映る景色が変わると、新しい観点に入りやすくなります。

忙しくてどこにも行けないなら、座ってたら立ってみる、座る椅子の向きを変えてみる。身体の状態を変えるのが手っ取り早いです。

そのうえで、何か気づいたら……。
自己投資の入り口に、「ちょっとした良いこと」を始めてみませんか?
一緒にやっていきましょう。

最後に。
ダイエットの話が出てきましたが、「外化」という方法がダイエットにとても役立ちます。

いろんなことに応用が利くので、この続きは「外化」のお話をします。最後までお付き合いいただきありがとうございました。
Stay tuned!

(参考文献)
「NLPの実践手法がわかる本」山崎啓支・著

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