ビットコインは遠くにありて思うもの……というお話です。
いつもありがとうございます。

日経新聞が語るビットコインの現状

2019年7月8日の日本経済新聞の記事を紹介します。
南海バブル超えたビットコイン、FRB信認低下と歩む

ドル、つまりお金の価値が下がっていることを背景に、代替資産としてのゴールドとビットコインに資金流入が続いているという解説記事です。
ビットコインの現状についてわかりやすくまとまっており、非常に参考になります。

この記事から、資産形成中の方や資産保全の必要がある方へのインプリケーション(示唆)を引き出してみます。

記事を3ポイントに要約

記事の概略を3つのポイントにまとめます。

①ビットコインは歴史上の有名なバブル事件である「南海泡沫事件」に肩を並べる価格の上下動を演じたが、再上昇の軌道に乗った。その背景にはテクノロジーの洗練と市場の成熟がある。
②ビットコインやゴールドといった「代替資産」が求められている背景には、ドルの価値下落がある。政治の強い圧が周知となり、中央銀行に対する信頼が揺らいでいる。
③財政規律がどんどんゆるんでいる。加えてMMTという新しい経済理論は「財源」という考え方を否定するのでその流れを加速しかねないし、国の徴税権を裏付けとする法定通貨の立ち位置を揺るがすかもしれない。ただのバブルとしてビットコインを軽視すれば、「ドル基軸体制の揺らぎ」という歴史的変化を見逃すことになるかも。

 

記事に3ポイントで疑問出し

資産形成中、または資産保全の必要がある一般投資家の立場から、記事への疑問や不明な点を3つのポイントにまとめます。

①お金の価値下落に対する防衛機能が期待されての「代替資産」だが、短期間に6倍に上昇して1/6に下落し、また3倍に上昇するようなジェットコースターにお金を乗せることを資産価値保全とは、少なくとも現状ではいえない。
②MMTでも物価の調整手段としての徴税は重要なので、法定通貨の意義が減じるわけではない。
③「ドル基軸体制の揺らぎ」とは何かがわからない。

 

僕らはどう考えればよいのだろう?

「ドル基軸体制の揺らぎ」うんぬんといったレトリックを抜いて虚心に眺めれば、
ビットコインは進化中の金融テクノロジーだが、まだ安定利用できるインフラにふさわしいレベルにまでは進化していない
というところです。

お金を投入する先としては、現状ではギャンブルを楽しみたい人向けであり、横目で気にするくらいでよいものです。

「ドル基軸体制の揺らぎ」がまだ見えていない以上、資産価値の育成・保全はまだ既存の資産運用で十分、かつ有利です。
株式・債券・不動産・ゴールドといった王道の資産運用から外れず、コツコツやっていきましょう。

人生を豊かにする「投資」の専門家
日野秀規でした。
ありがとうございました!

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