Russia: Geopolitical Risk Makes For Steep Discounts
ロシア:地政学リスクが大幅な割安を促進する

米国の投資情報サイト“Seeking Alpha”にロシア株式の評価と経済に影響を与える要因についての記事があがりました。
補足をはさみつつご紹介します。

①株式の評価:激安放置プレイ

もっかのロシアのPERは7.54倍で、米国S&P500のPER 18.79倍に比べ6割引き。
CAPEの比較ではロシア7.4倍・米国29.7倍と、75%割安のたたき売り状態です。

ちなみにデンマーク、ニュージーランド、インドネシアは真っ赤で割高。
アルゼンチン、トルコ、ハンガリー、ルーマニア、韓国が低PER。


ロシアのROAは9.5%で、米国は5~6%というところ。
ROAは高PERと重なることが常だが、ロシア企業は収益の効率性を誇りながらも株価は低評価になっているようです。

②短期要因(今後1~2年程度?)
ロシア株式とルーブルの相場は原油価格に直結しており、ロシアへの投資は暗黙のうちに原油のポジションをとることに等しいといいます。

主要なコモディティバスケット(ETF)のうち、原油価格の比重は6割程度を占めています。
株式市場が不穏になり分散の必要性が叫ばれていますが、ロシア株式を持てば間接的に原油のポジションを取ったことになります。
あとはゴールドをいくぶんか持てば、方向感が見えない時期の分散には十分でしょう。

イランと米国の対立は、原油価格の上昇につながるためロシア株式には有利に働く可能性があります。

一方、ロシアも米国との対立関係からイランにつくことが多いので、イランと米国の緊張が緩和されれば、ロシアへの経済制裁が緩やかに解除される可能性が高いといいます。

国際関係の面で、現状のロシアがいかにどん詰まりかということです。
どう動いてもアップサイドが想定されるというのは、株式のエントリーポイントとしては望ましいことです。

ルーブル危機にはくれぐれも注意とのこと、と……。

ロシア投資については以前に詳しく記事にしています。
ご参照ください。
徹底攻略・ロシア株式の長期投資


人生を豊かにする「投資」の専門家
日野秀規でした。
ありがとうございました!

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