ダイエットの「決め手」で体は細くなるが人生はふくよか豊かになる

10キロやせて永久キープするダイエット
これは僕の友人が執筆したダイエット本なのですが、とても良い本です。
※友人をひいきしているわけではなくて、僕は実際にこの本を参考にして半年で10キロやせました。著者も2年間で10キロやせたのち、スリムなスタイルをキープし続けています。先日ご飯を食べたときにも太っていなかったので、本当です。
※発売から7か月を経過した今でも、amazonの美容・ダイエット分野でランキング1位。購入者レビュー97件の平均が4.3点という高得点です。本の出版全体が不振のなか、5回も重版出来している、内容と実績の兼ね備わった良書です。

なのですが、今回はダイエットのお話をするわけではありません。この本の監修を務めた心理学者・海保博之さんの語る「ダイエットを成功させる決め手」が、生活・人生全般ですごくすごく役に立つんですよ、というお話をします。

体を細くするコツは、人生をふくよか豊かにするコツでもあるんです。
一緒に考えていきましょう。

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思考や認識を整理する「外化」

近年、AIが人間の能力を超えていくとよく言われます。人間の仕事がどんどん取って代わられるという話もしょっちゅう耳にしますよね。

ただ、それはあくまでも「ある1つの作業」や「狭く区切った一部分の仕事」のお話。AIが人間の脳そのものをまるっと超えるには、まだ100年の月日がかかると言われています。それくらい、人間の脳は高機能なんです。

ところが実際の僕たちは、自分たちの脳を本当にすごいと思えているかというと……そうでもない気がしませんか?

たとえばの話。
こうしてノートパソコンをポチポチと打って文章を書いているいまも、お伝えしたいことにたどり着くまでの道すじをアホほど行きつ戻りつして堂々めぐりになりかけている僕です。その間にさっき思いついたことを忘れてしまっています。気分が変わって、せっかくの気づきが置いてきぼりになっています。イライラして、きっと帰り道でポテチを買ってしまいます。よだれがしょんぼりです。

よっぽど頭の中が整理された人でない限り、似たような経験をしたことがあるかと思います。
そう、必要なのは整理です。

「10キロやせて永久キープするダイエット」で、心理学者の海保博之さんはこう言っています。※アンダーライン、中略を追加

書くことは、思考や認識を外化することなんだよ。外化によって(中略)現実をはっきりと把握することができる。そして、自己モニタリングといって、自分の傾向を客観的に見ることができるんだよ。

これを受けて著者。※中略を追加

自分の行動を正しく認識することは、実は難しい。(中略)客観的事実ですら、案外印象でとらえてしまうものである。

考えたことを片っぱしから手で書き出すことで「外化」していくと、頭の中のスペースが確保できるので、堂々めぐりがなくなります。書き出してしまえば忘れません。ハードディスクに保存するみたいなもので、その分だけ意味のある思考の量が増えていきます。そして、さらに重要なのは「客観的」に自分や物事を見ること。

僕たちは、自分の「フィルター」を通してしか物事を理解することができません。これが著者の言う「印象でとらえてしまう」ということです。折々の感情や、好き嫌い(価値観というやつですね)で物事は常にゆがめられているんです。

書き出したことをまるで他人が書いたものであるかのように眺めることで、物事はもちろん、自分の中から出たものでも良い悪いを客観的に判断しやすくなります。
こうした整理のための作業が「外化」です。

さて、それでは実際に外化をどうやるか……もうちょっとだけ続きます。

 

すっからかんになるまで書き尽くす

猛烈に外化

たとえばダイエットでは、食事や運動を記録していくと、自分なりには気をつけていたつもりでも計画した食事制限や運動とはずいぶん差があった……というようなことがわかります。落差が見えれば、じゃあ現実的にどう運用していくかという対策が立てられるようになります
これが「外化」です。

少し前のこと、ちょっとくせのある取引先とのつきあい方に悩むことがありました。休日でもそのことが頭をよぎると、1日中ぐるぐるしてしまいせっかくの休みを台なしにしてしまったり。

そこで、思ったことを片っぱしから書き出してみました。報酬がだいぶ見合わない。求められる水準がはっきりしない。時間の猶予がない。そのわりになかなか返信がない。気を利かせるとそれが当たり前になる。修正点が明確でない。休日対応がよくある、etc, etc……。

書き出していくと、書くことがなくなります。とりあえず放置します。また何か思いついたら書き足します。いよいよ書き尽くします。

そうしたら、1つ1つていねいに検討します。当然、書きながらです。メリットとデメリット。自分のプラスに変換できることか、どうやって変換するか。どうにも受け入れられないことなら、どう交渉するか。

もう本当に全部やりつくした、というところまでやりきれば、くもりのない鏡や静かな水面のように心が落ち着きます。1つ1つを客観的に検討しているので、「これから、納得のいく仕事にするために、自分の利益ばかりを押し通すでもなく、まっとうな話をするのだ」という確信が得られているからです。

澄み切った、スンという顔で先方と話をして、無事によい形に収めることができました。
これが「外化」です。

登山にたとえてみます。
やみくもに登り始めても、ろくに登れないままぐるぐる歩き回ったあげく遭難してしまいますよね。でも、紙とえんぴつで歩いた道を記録して地図を作りながら登れば、道を間違えても戻ってやり直し、そしていつか登り切れるはずです。頂上にたどり着いたら、凱歌をあげましょう。

作業としては手で書くだけ。
でもあまりに単純素朴なことなので、やらない人は本っ当にやらないです。やってみた人だけが得をする世界です。

と、ここまでに僕は1つ、勝手な前提を置きました。実は「外化」は手書きでなければいけないというわけではありません。パソコンでもスマホでもいいといえばいいんです、が。

ここはぜひ手書きの習慣をつけてもらいたいです。それは、
「外化」という作業を通じてあなたの心の中で動き出す「メタ認知」と「連想」という働きを活発にするためには、手書きがベストだからです。

手書きのやり方、「メタ認知」と「連想」についてはまた次回、一緒に考えていきましょう。最後までお付き合いいただきありがとうございました。
Stay tuned

(参考文献)

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