韓国の株式が割安に傾いてており、魅力が増しています。
韓国株式への長期投資にいい方法がありますよ!
のお話しです。
ありがとうございます。

投資手段

①個別銘柄購入
SBI証券で63銘柄が直接購入できます。

②ETF
東京証券取引所にサムスンKODEX200ETFが上場しています。日本の株式と同様に取引できます。
また、SBI/楽天/マネックスの各ネット証券でiShares MSCI韓国ETF(EWY)が購入できます。

③投資信託
韓国株式のみに投資する投資信託は現在2商品のみです。このうち、「ノムラ・韓国・フォーカス」は純資産が1億9,000万円ときわめて少なく、2019年9月の償還を予定しているため省略します。
スパークス・アセット・マネジメントが「スパークス・韓国株ファンド(愛称:韓国厳選投資)」を運用しています。

投資手段の比較

当ブログでは韓国株式の個別銘柄分析は行いません。
ETFと投資信託を比較検討していきます。

●ETF
KODEX200 ETFは、韓国の大手企業が上場するKOSPI市場の時価総額93%を占めるKOSPI200指数に連動します。日本におけるTOPIXに近い位置づけの指数です。
ほかに成長企業が多くを占めるKOSDAQ市場がありますが、KODEX200ETFはカバーしていません。
iShares EWY ETFにはKOSDAQ銘柄が含まれますが、その割合は3.2%とわずかです。

KODEX200 ETFとiShares EWY ETFは、重みづけは若干異なるものの上位10銘柄が一致しています。上位10銘柄が全体に占める割合も50%弱と近く、リターンやリスクはほぼ同等と考えられます。

KODEX200ETFのほうが銘柄数が多いこと、国内ETFと同じ扱いになるため売買手数料が低く信用の担保にできること、信託報酬が低いことなど優位な点が多いです。

●スパークス・韓国株ファンド
スパークス・韓国株ファンドのポートフォリオ27銘柄のうち、公開されている上位10銘柄は上記のETFとまったく異なります。KODEX200ETFにも含まれているのは2銘柄のみです。

そのため運用成績にも差があり、当ファンドの運用期間(2018年12月21日~2019年4月29日)の成績は7.4%下回っています。
運用方針は以下の通りです。

スパークス・グループは日本株の集中ポートフォリオ型(厳選投資型)投資信託では軒並み好成績を収めており、独立系投資運用会社としては屈指の存在です。
とくに小型株運用に強みがあり、インデックスやアナリストがカバーしきれていない銘柄の発掘を収益の源泉としています。

当ファンドではグループ会社のスパークス・アセットマネジメント・コリアが投資助言を行っており、銘柄選択やポートフォリオ構築に国内株式ファンドと同様の「スパークス・ウェイ」が浸透しているかは不明です。

運用者インタビューなども見当たらず、目論見書や月次レポートからは特段の方針をつかむことはできませんでした。「成長性があり、現時点で割安な銘柄に投資する」という王道のファンドです。

当ファンドの上位10銘柄とKODEX200ETFとの重複がわずか2銘柄であることから、ポートフォリオ全体が中小型株に傾いていることが推測できます。
世界的に長期では、中小型株が市場全体の成績を上回る傾向があります。
さらにその中で割安銘柄を厳選することで、当ファンドがKODEX200ETFを長期で上回る可能性があります。

韓国の経済環境

韓国経済における問題点を確認します。
問題があること自体は問題ではなく、投資を開始した後にモニタリングしていく必要のあるトピックです。
これらの問題が注目され、株価がCAPEなどの指標に照らして割安になったときには短期でのヘッジを検討するとともに、追加投資を考慮します。

●少子高齢化
現在の韓国は先進国クラブであるOECDの中でも高齢者比率は低いほう(14%)で、日本の約半分にとどまります。

しかし合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子供の数)が0.98と極めて低く、今後は高齢化が急速に進行します。2065年には日本を抜き、OECD加盟国のなかで最も高齢化した国となる見込みです。

この背景には若年層の失業率が高いこと、教育費負担が大きく出産をためらうケースが多いことがあります。

●格差問題
若年層と高齢者における格差が大きいことが問題となっています。
格差が大きいことを一つの要因として、経済における消費の割合が低く、外需依存が大きくなっています。中国やアメリカなどの貿易相手国の経済に左右されやすい脆弱さを抱えています。

●通貨問題
1997年、2008年、2011年と通貨危機を経験しています。
外需依存度の高い経済においては適度な通貨安はプラスになりますが、韓国は過度の通貨安に陥りやすい弱みを抱えています。

ヘッジ手段

短期的な株価下落は、NEXT NOTES 韓国KOSPI・ベアETNを買うことでヘッジすることができます。

いかに投資するか?

韓国株式への投資に当たっては、広範な市場カバーと信託報酬の低さから、KODEX200ETFの利用が第1の選択肢となります。
コストは1.6%ほど高くなりますが、スパークスが得意とする中小型株効果・割安株厳選効果を狙って、スパークス・韓国株ファンドの利用も考慮できます。

お相手は、人生を豊かにする「投資」の専門家
日野秀規でした。
ありがとうございました!

(参考文献)

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