ありがたいありがたい「バフェットの投資哲学」にのっとった優秀な日本株ファンドに投資したくはないですか?
のお話しです。
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バフェット・ウェイで驚異の成績 年率13.1%

ウォールストリートジャーナルと同じ版元から発行されている著名投資情報誌「BARRON’S」に、アメリカの日本株ファンドであるヘネシー・ジャパン・ファンドが取り上げられました。

題して、【バロンズ】日本株の魅力とは
ヘネシー・ジャパン・ファンドのファンドマネージャーである武田政和氏のコメントを引きながら、ファンドの運用方針と日本株式の投資環境をひもといています。
翻訳記事をダイヤモンドオンラインで読むことができます。

650億円強を運用するヘネシー・ジャパン・ファンドにはこんな特徴があります。

①バフェット・ウェイの長期成長バリュー投資
②グローバル企業25銘柄に集中投資
③ここ10年の成績は年率13.1%(ドル建て、2019年5月17日現在)で、日本株トータルインデックスのほぼ2倍
④スパークス・アセットに在籍する武田政和氏が運用責任者を務める

これらを手掛かりに、ヘネシー・ジャパン・ファンドの運用体制に迫っていきます。

ヘネシー・ジャパン・ファンドのバフェット・ウェイとは?

武田政和氏は、キャリアを積み始めた当初、自身のロールモデルをウォーレン・バフェット氏に見いだした。「バフェット氏を崇拝する訳ではないが、彼の教えの多くは理にかなっている」と語る武田氏は、長期バリュー投資を適用している。
(記事より)

武田氏が投資対象とする優良企業は以下のように定義されます。

①ビジネスが安全で理解しやすく資本収益率(ROE)が高い
②持続可能かつ予測可能な平均以上の利益成長
③堅調なキャッシュフロー
④自己資本が潤沢なバランスシート
⑤参入障壁が高いビジネス(wide moat)

①は、「髭剃りを作る会社(ジレット)」や「優良顧客のみを相手とする保険会社(ガイコ)」といったバークシャーのポートフォリオの中核をなす企業を表しています。髭剃り会社はもう売りましたが。
②は、バフェットの信じる「アメリカの繁栄」を背景とするバーリントン・ノーザン・サンタ・フェ鉄道があてはまります。
⑤はバフェットの名言としてつとに知られます。コカ・コーラなどが該当するでしょう。
武田氏はこのような観点をベースに銘柄選択を行っているそうです。

では、実際にどのようなポートフォリオが構築されているのでしょうか。

ヘネシー・ジャパン・ファンドのポートフォリオ

ヘネシー・ジャパン・ファンドの運用会社であるヘネシーファンズは、創立30年を迎え、16ファンドを擁し総運用資産は5000億円強にのぼります。

ファンドを管理運用する武田政和氏(Masa)清水裕氏(Yu)は、スパークス・アセットに籍を置きながら当ファンドを運用しています。
ヘネシーファンズとスパークス・アセットがアドバイザリーという形で提携しているからです。
ヘネシー・ジャパン・ファンドはバフェット・ウェイでありながら、スパークス・ウェイであるとも言えるわけです。

全25銘柄です。
この1年間では1銘柄も入れ替えが行われていません。
上位16銘柄までは5%強~4%強組み入れられており、主力銘柄といえます。

11銘柄のPERが30倍を超え、4銘柄が20倍を超えています。
俗に言う「バリュー投資」ではなく、将来の成長予測から割り引いて妥当な価格である銘柄を組み入れていると思われます。
「成長バリュー」「収益バリュー」の考え方です。


2019年3月31現在の、ヘネシー・ジャパン・ファンドの評価指標一覧です。
青で囲んだ部分の“Stock Portfolio”がヘネシー・ジャパン・ファンド、“Benchmark”はiShares MSCI Japan ETF(EWJ)です。
すべての指標が市場平均であるEWJより割高を示しています。
赤で囲んだスタイルボックスも、このファンドが「グロース株」を多く保有していることを示しています。


セクター分布です。
資本財、生活必需品セクターが市場平均よりも多くなっています。
とくに生活必需品セクターに属する花王、JT、ユニ・チャーム、アリアケジャパン、ピジョンなどは景気に左右されにくく、個人の保有候補としても魅力的です。
市場全体が下げたタイミングでうまく仕込めれば、当ファンドが売らない限り永久保有で行けそうです。

日本でいかに投資する?

日本国内の証券会社を通して、ヘネシー・ジャパン・ファンドに投資することはできません。
が、ほぼ同様の運用方針を採用するファンドがあります。

スパークス・新・国際優良日本株ファンド
20銘柄程度の日本株に集中投資します。
2017年度(2018年3月末発行)の運用報告書を見ると、2018年3月末現在で保有していた銘柄のすべてが、ヘネシー・ジャパン・ファンドのポートフォリオに含まれています。


運用成績はヘネシー・ジャパン・ファンドを大きく上回っています。

まとめ

「バフェット・ウェイ」にのっとった運用で、優秀な成績を収め注目されているヘネシー・ジャパン・ファンド。
成長バリュー銘柄25社に集中投資し、10年間の年率で15.96%と、TOPIXインデックスファンドの8.65%をはるかに上回る成績を収めています。

日本からは当ファンドに投資することはできませんが、運用指図者が同一でポートフォリオも同一の「スパークス・新・国際優良日本株ファンド」に投資することが可能です。
10年間の年率で17.61%と、ヘネシー・ジャパン・ファンドを上回る好成績です。

お相手は、人生を豊かにする「投資」の専門家
日野秀規でした。
ありがとうございました!

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