林立するロボアドバイザーは、
「最新の金融工学による手法」や「AIによるリスク回避」を利用しながら長期投資をお任せで行えることに年間0.5%程度のコストがかかることを了解し、運用の不安や結果の失望を抱かないかどうか、
というところに向き・不向きの線引きがあるよ、
のお話しです。
いつもありがとうございます。
スーパーロボアドバイザー大戦
・金融工学を駆使したアプローチで多くの資産(株式・債券・REIT・コモディティほか)に細かく分散投資するポートフォリオを提案する。
・承諾し入金すればあとはお任せで運用してくれる。
・運用手数料は年間で1%前後。
このようにきわめて類似する特徴を持つ「ロボアドバイザー」、その数6ロボがひしめきあっています。
総資産額は2051億円以上にのぼります(それぞれの最新公開資産額の合計)。
「金融工学」「お任せで運用」というあたりが興味をそそります。
目下大流行中の「AI」利用をうたうロボもあり、「おまかせの楽さ」と「スマートさ」を両立している印象を強く受けます。
ロボアドバイザーに向いている人/向いていない人の「線引き」
ただし、運用自体は既存の投資信託で代替できる部分が少なくありません。
バランスファンド、ターゲットデートファンドのほうがコストが少なくて済みます。
これらが直接的なライバルとなります。
ロボアドバイザーとバランスファンド/ターゲットデートファンドへの手動投資はどう違うのでしょうか。
投資をしたい人が実際に投資をはじめ、継続していくプロセスから考えていきます。
②雑誌やウェブ等で、自腹を切って行動しようと思える程度の知識をつけ、やる気が高まる
③証券会社に口座を開く
④投資割合(投資する資産の割り振り)を決め、ファンドを選ぶ
⑤購入する
⑥定期観測し、調整する
ロボアドバイザーでは、上のプロセスのうち④⑤⑥を省くことができます。
とくに④⑥を省くのであれば、ほとんど投資にまつわる知識と手間が必要なくなります。
そのために、バランスファンド/ターゲットデートファンドへの手動投資に比べ0.5%前後のコストが上乗せされているともいえます。
この部分に疑問や不安を抱かせないよう、各ロボアドバイザー提供機関は「最新の金融工学による手法」や「AIによるリスク回避」を売りにしつつ、長期投資をうたいあげるわけです。
これは決して間違った姿勢ではありません。
つまり、ロボアドバイザーが役に立つ人/立たない人の「線引き」は、
【「最新の金融工学による手法」や「AIによるリスク回避」を利用しながら長期投資をお任せで行えることに年間0.5%程度のコストがかかることを了解し、運用の不安や結果の失望を抱かないかどうか】
ということになります。
ロボアドバイザーは何をしているのか?
とはいえ、
・【「最新の金融工学による手法」や「AIによるリスク回避」を利用しながら長期投資をお任せで行える】というのは、実際にはどういうことなのか?
・ロボアドバイザーは何をしているのか?
という点は、それぞれの運用方針・手法・執行体制をつぶさに確認しないとわかりません。
②コスト
③運用に用いる商品(ETF/投資信託、インデックス/スマートベータ)
④継続運用の疑義がないか(預かり資産額や提供会社について)
日野秀規でした。
ありがとうございました!
質問・感想お待ちしています! こちらからお願いします
LINE@に登録をお願いします。ブログの更新をお知らせします。直接ご連絡もしていただけます。
※感想やご質問は、今後の記事でご紹介させていただく場合があります。
★お金のこと、お仕事のこと、投資のこと、気軽にご相談にいらしてください。下の「ご相談メニュー」をご覧ください。
ごあいさつ
プロフィール
ご相談メニュー