相場が風雲急を告げる時、僕たちは日本人で良かった……などと思ったことはないですが、よそから見るとそうらしいというお話です。
いつもありがとうございます。
ゴールドマン・サックスの顧客向けレポート
ショック時の逃避先「金より日本円」 米ゴールドマン
2019年7月24日の日本経済新聞の記事です。
米国の「投資銀行の雄」ゴールドマン・サックスが、顧客向けレポートでこのように推奨したといいます。
・英国の欧州連合(EU)離脱問題や中東情勢など地政学リスクの高まりで、ショック時や弱気相場に入った場合の資金逃避先が議論になっている。
・現状において、相場ショックに備える資産としてはゴールドはすでに割高である。
・円が相対的に割安といえる。
僕ら日本人としては、急場の備えとして現金を保有していればそれで十分ではあります。
でも、できればもう少し有利に運用したい。
あるいは、相場ショックの際にわずかでも上昇が期待できる運用でありたい。
ですです。
するとやっぱり、利回りは低いものの、債券ファンドということになります。
日本国債ファンド・おすすめ3商品
①コスト最安 インデックスETF
NEXT FUNDS 国内債券・NOMURA-BPI総合連動型上場投信
日本国債の市場動向を表すもっとも著名なインデックス「NOMURA-BPI」に連動する東証上場ETFです。
コードは2510です。
信託報酬は0.07%と、投信を含めた全商品の中で最安。
日中自由に売り買いできる機動性が魅力です。
②ちょっと高リターンが狙えるアクティブファンド
DLIBJ公社債オープン(中期コース)
NOMURA-BPIを上回る収益を目指すアクティブファンドです。
運用開始から約20年の実績があり、インデックスファンドとの比較でも長期で上回っています。
現存する最古の日本国債インデックスファンドの長期運用成績です。
約18年半で、ファンドの実運用はインデックスに対して約13.5%のビハインドがあります。
DLIBJ公社債オープン(中期コース)の長期運用成績です。
正確な数値は公表されていませんが、約19年半のファンド運用成績はインデックスに対して4%程度のビハインドに抑えられていることがわかります。
過去10年間の運用成績を見ても、コスト最安のインデックスファンドに対して運用成績でもシャープレシオでも上回っており、安全かつ効率的に収益をあげてきたことがわかります。
株式に比べ、債券の運用はアクティブ運用が勝ちやすいといわれています。
今後も期待できるファンドです。
③株式下落へのカウンターにすぐれる「超長期国債」
日本超長期国債ファンド
NOMURA-BPIは債券市場の動向を広くとらえるインデックスであるため、年限の小さい債券や社債なども含まれています。
この日本超長期国債ファンドは、投資対象を11~20年程度の残存期間がある国債にしぼっています。
長期国債は金利が高い分、値動きも短期国債・社債に比べて大きくなり、その値動きは株式へのカウンターとして強く働きます。
株式との逆相関が見込めるので、相場ショックに備える商品としてはより適しているわけです。
信託報酬もインデックスファンドと同程度の水準に抑えられています。
個人投資家がゴールドの代わりに保有するにはもっとも適した商品です。
効率最高、でもちょっと使いにくい「ミニ国債先物」
現金よりも有利な運用方法として3つのファンドをご紹介してきました。
しかしながら、その有利さはせいぜい年1%程度でありたかがしれています。
ミニ長期国債先物
光世証券・インタラクティブ・ブローカーズ証券が「ミニ長期国債先物」という商品を取り扱っています。
先物取引は、現金を担保として差し入れる(証拠金)ことで、その何倍かの投資対象商品を購入することができます。
いわゆるレバレッジです。
2019年7月24日現在で、ミニ長期国債先物(19年9月限)の価格は153.68円でした。
この10万倍の価格で投資することになるため、ミニ長期国債先物1枚を買い建てると、1536万8000円を長期国債に投資することになります。
たとえば証拠金を1000万円預けていた場合、約1.54倍のレバレッジということになるわけです。
国債は値動きがマイルドなので、ファンドで購入してもさほど損もしなければ儲かることもありません。
ならば、たとえばレバレッジ2倍程度で国債先物を買い建てておけば、浮いた分の資金を株式やREITなどのより期待リターンの高い投資対象に回すことができます。
以前に詳しくご紹介した「グローバル3倍3分法ファンド」に通じる考え方です。
徹底検証! 話題の投資信託「グローバル3倍3分法ファンド」に死角はないのか?
ある程度まとまった資金が用意できる方には、一考に値する投資手段です。
SBI証券などの大手ネット証券で扱ってくれればよいのですが……。
まとめ
米国の「投資銀行の雄」ゴールドマン・サックスが顧客向けレポートで、今後の相場ショックの備えに日本円が有望との見通しを発表しました。
僕ら日本人としては、急場の備えとして現金を保有していればそれで十分ではありますが、できればもう少し有利に運用したいところです。
その手段としては、
①ETF・投資信託を利用する
②ミニ長期国債先物を利用する
という2つがあります。
①は気軽に利用できる方法です。
②は光世証券およびインタラクティブ・ブローカーズ証券で取り扱っており、ある程度の資金を用意できる方にお勧めです。
人生を豊かにする「投資」の専門家
日野秀規でした。
ありがとうございました!
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