世界の投資信託・ETF投資をけん引するバンガードのエコノミストであるジョー・デイビスが、バンガード社のブログで今後の世界株式市場について短いコメントを発表しました。
要点をかいつまんで見てみます。
Perspective in a challenging time
困難な時期での展望
「困難な時期」はこれから1年程度?
コロナウイルスの世界および米国での拡散状況と株式市場におけるコロナ・ショックをふまえた、3月16日付の最新コメントです。
要点はこんな感じ。
・そもそも株式市場の調整は避けられなかった
・金融システムは12年前に比べて健全であり、経済と市場の回復については楽観的、年後半以降には強く反発すると見ている。
・ウイルスの封じ込め・撲滅に取り組むため中小企業・家計をサポートする財政支出が必要。
・ポートフォリオを動かすな。
簡にして要を得ています。
どう解釈し、行動する?
米国の大手金融機関・投資顧問などのエコノミストの意見は大筋、今回取り上げた内容と合致しています。
日本にいると抱きにくい感覚ですが、米国の市場関係者はまだまだ楽観的な向きも少なくありません。
米国はこの数年、本当に景気がよかったのです。
日本で実体経済の強さを感じられなくなってもう20年が経ちます。
悲観バイアスが強くなってしまうのも当然かもしれません。
資金繰り猶予・生活保障の財政政策が必要という点も、エコノミストの間では内外を問わずコンセンサスができているようにみえます。
しかし、財政学方面のスピーカーからはさっそくくぎを刺すコメント・記事も出てきています。
ユーロの足枷のある欧州と歩調をそろえるような、日本の退潮はますます強まってしまうのかもしれません。
であれば、個人は自衛していくしかありません。
株式市場がもっとも不穏な時こそ、投資に最適な時です。
これまでルールを守って続けてきた投資はそのまま継続です。
さらに余裕資金を用意できるようなら、今年いっぱいで投入くらいのスケジュール感で投下していきましょう!
これがバンガードの、そして多くのエコノミストのコンセンサスを得た「展望」に基づく投資です。
人生を豊かにする「投資」の専門家
日野秀規でした。
ありがとうございました!
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