資産運用の長い長い道のり、山あり谷ありと悟るなら、「あおぞらのてつさん」に勝機あり!のお話です。
いつもありがとうございます。

市場平均に勝つ「意味」とは?

市場平均を超える。
これは本当に大変なことです。

実はこの10年間に国内で販売された、日本を含む世界株式に投資する投資信託のうち、
92.3%が時価総額加重型インデックス(市場平均)ファンドに敗れています。

以前の記事で詳しく紹介しました。
海外株式インデックスはほぼ常勝、それでも凌駕する方法とは?

高い信託報酬を払って一生懸命運用してもらっても、市場をまるまる模倣するだけのインデックスファンドに勝てないのです。
これは大変なことです。

などと言いつつ、実はこれは正確な表現ではありません。
×:高い信託報酬を払って一生懸命運用してもらっても、
○:高い信託報酬を払って一生懸命運用してもらっているから、
市場をまるまる模倣するだけのインデックスファンドに勝てない、というのが正確です。

「高い信託報酬」=コストです。
預けて運用してもらっている資産から確実に引かれていく手数料ですから、当然その分だけ運用成果が小さくなります。

リサーチコストが高いせいか、外国株に投資するアクティブファンドの信託報酬は2%程度の高水準が珍しくありません。
信託報酬0.3%程度のインデックスファンドに比べれば、それだけで毎年1.7%程度のビハインドを背負うことになります。

かといって、国内株式のような掘り出し物を見つけるのも難しい。
これは厳しいです。

「一生懸命運用」してもらうと、魅力がなくなった株式を売って魅力のある株式に買い替えるということがよく起こります。
株式を売買すれば、当然売買手数料がかかります。
海外株式の売買は日本株式に比べ手数料も割高になっています。

一方のインデックスファンドはそもそも運用資産が巨額なことが多いうえ、売買がきわめて少ないので売買手数料はきわめて低水準に抑えられています。
これもビハインドになります。

この2つの足かせがあるので、たとえアクティブファンドの運用手腕(戦略)がインデックスに勝っていたとしても、コストを控除すると厳しい戦いになってしまうのです。

ということは、
・信託報酬が低く、
・システマチックに運用する
➡コストの低いファンド
なら、戦略が良ければインデックスファンドに勝てるのではないか?

というわけで、市場平均への強力な挑戦者「あおぞら・徹底分散グローバル株式ファンド 愛称:てつさん」をご紹介します。

長期投資では、年率1%の差が運用結果を大きく左右します。
100万円を年率6%で運用すると、30年後に574万円。
100万円を年率7%で運用すれば、30年後に761万円。

税金を考慮しても150万円の差がつきます。
市場平均に、勝ちたい!

あおぞら・徹底分散グローバル株式ファンドの特徴

世界の先進国・新興国で構成される世界中の株式に「底的に分」(=てつさん)しながら、市場平均以上の運用成績を目指すファンドです。



当ファンドが市場平均を超えるための戦略、それは①小型株・割安株の比重を高くすることです。
一般的な市場インデックスに比べ、小型/割安の面積が大きくなっていることがわかります。

これに加え、②収益性の高さも銘柄選定・割合決定の基準に含まれています。
小型/割安に傾けることで多く拾うことになる「ボロ株」(成長性がないため投資家の目を引かず、万年割安に放置されている株式)を、収益性を加味することで減らせるのです。

小型/割安/収益性の3つのファクターは、学術研究で有効性が確認されています。
世界中で最新の学術研究を運用プロセスにダイレクトに活かしたユニークな商品を提供する、Dimensional Fund Advisorsのファンドを保有する投資信託です。
市場平均の優位性も学術研究によって確認されていますが、新しい研究の成果をもって挑戦状をたたきつけているのがこのファンドなのです。



ファクターに基づく投資は機関投資家の間では非常にポピュラーです。
米国では個人投資家が利用できるファクターETFが多数存在しますが、日本のネット証券ではまだ門戸が開かれていません。
現状ではこの商品がベストです。

市場平均とのガチンコ比較!

①ポートフォリオの性質
あおぞら・徹底分散グローバル株式ファンドは、アイルランド籍の投資信託“DFA Global Core Equity Fund”と“DFA Emerging Markets Value Fund”を76:19の割合で保有しています。
それぞれのファンドと、ベンチマークとなるインデックスを比較検討します。


2019年3月31日現在

グローバルファンドのほうはベンチマークに比べ、中小型株が25%ほど多くなっています。
指標はいずれもゆるやかな割安を示しています。
上位10銘柄の比率は4.5%ほど低く、銘柄数の多さも相まって分散が徹底されていることがわかります。
エマージングバリューも同様の傾向を示していますが、グローバルに比べかなり割安に傾いています。

ここ10年ほどは世界的に成長株優位・割安株劣位の時期が続きました。
今後、割安株にトレンドが戻ったときには運用成績の良化が期待できます。
また、先にご紹介した通り「割安株」「小型株」は良い時期と悪い時期を経て長期で市場平均を上回る傾向が確認されています。

②ライバルファンドとの比較


直接にライバルとなるのは「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」です。
バンガード社の米国ETF“Vanguard Total World Index ETF(VT)”を保有する投資信託です。

年間の経費率で0.8%程度の差がついています。
正直、この10年のような「偉大なる平穏期」(グレート・モデレーション)が続くのであれば、コスト差を跳ね返して市場平均ファンドに勝てる見込みは低いと言わざるを得ません。
平穏期・拡大期には成長株投資が有利だからです。
市場平均は一部の巨大成長株(グーグルやアマゾンのような)に引っ張られるので、成長株投資に近いのです。

しかし20年、30年と世界の株式市場を思い返してみれば、ユーロ危機・ITバブル崩壊・アジア通貨危機・日本のバブル崩壊とさまざまな出来事がありました。

マーク・トゥエインに「歴史は繰り返さないが韻を踏む」という有名な言葉があります。
このように苛烈な、それゆえに富を増殖させる株式市場を今後も展望するなら、このファンドに期待できます。

つかいかた

①ワンストップで世界株式ポートフォリオ完結。NISAで長期保有
②長期債券ファンド「ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)」と組み合わせる
③このファンドをコアとして保有し、状況を見ながら成長株投資・セクター投資などを組み合わせる

戦場における歩兵隊のように、ポートフォリオの中心に据えて重きをなすファンドです。
長期債券ファンドのとの組み合わせは以前の記事で詳しくご紹介しました。
クロウトならだれでも知ってる、あの「究極の長期投資ファンド」を自作しよう!

まとめ

この10年間に国内で販売された、日本を含む世界株式に投資する投資信託のうち92.3%が時価総額加重型インデックス(市場平均)ファンドに敗れています。
以前の記事で詳しく紹介しました。
海外株式インデックスはほぼ常勝、それでも凌駕する方法とは?

その中でも、市場平均への強力な挑戦者「あおぞら・徹底分散グローバル株式ファンド 愛称:てつさん」をご紹介しました。

世界の先進国・新興国で構成される世界中の株式に広く分散しながら、市場平均以上の運用成績を目指すファンドです。
最新の学術研究を運用プロセスにダイレクトに活かし、小型株・割安株の比重を高くする、②収益性の高さを加味してポートフォリオを構築しています。
小型/割安/収益性効果が発揮されれば、長期で市場平均を上回る期待が持てます。

直接にライバルとなるのは「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」です。
年間の経費率で0.8%程度の差がついています。

この10年のような「偉大なる平穏期」が続くのであれば、コスト差を跳ね返して市場平均ファンドに勝てる見込みは低いと言わざるを得ません。
しかし20年、30年と世界の株式市場を思い返してみれば、ユーロ危機・ITバブル崩壊・アジア通貨危機・日本のバブル崩壊とさまざまな出来事がありました。

マーク・トゥエインに「歴史は繰り返さないが韻を踏む」という有名な言葉があります。
そのように苛烈な、それゆえに富を増殖させる株式市場を今後も展望するなら、このファンドに期待できます。

人生を豊かにする「投資」の専門家
日野秀規でした。
ありがとうございました!

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