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米国から日本小型株への高評価を拝受

SCJ: The Improving Japanese Consumer Will Boost This ETF
SCJ:日本の消費者の改善がこのETFを強化する

米国の投資情報サイト“Seeking Alpha”に、米国上場の日本小型株ETFを肯定的に評価する記事が掲載されました。
紹介されたETFはiShares MSCI Japan Small-Cap ETF(SCZ)です。
国内ネット証券では購入できません。

959銘柄を保有する時価総額加重型のETFなので、この商品の性質というよりは、主に日本の小型株全般と日本経済についての分析が評価の根拠として述べられています。

明らかに、日本経済には、投資家や日本人でさえまだ気づいていない何か良いことが起きている?

めぼしいところを要約していきます。

・日本の小型株は、グローバル大企業の株式のような深刻な過大評価リスクはなく、堅実な成長性を持つ財務的にクリーンな企業を抱えている。不動産セクターと消費関連セクターが多い。


・株式の評価は極めて低く、PERは13倍、PBRは1倍にとどまり、配当利回りは3.5%と高い。PSR(株価売上高比率)は過去5年間の平均を20%下回っている。

・企業の負債比率は非常に低く、ROEの中央値は8%と効率性は高い。キャッシュリッチ企業が多く、収益は成長している。バランスシートはクリーンであり、金融セクターに属する企業が少ないので、超低金利の恩恵を受ける企業群である。

・日本の消費者は景気後退を非常に懸念しているようだが、実質賃金の上昇に歩調を合わせて家計支出も伸びている。現実には、日本の消費者は景気後退懸念に基づいて行動しているわけではない。

・日本の家計負債は対GDP比で2000年からほぼ一貫して低下しており、他の先進国と比べても低い水準にある。実質賃金の伸びは大きく失業率は低く、建設受注や住宅価格も上昇している。

・明らかに、日本経済には、投資家や日本人でさえまだ気づいていない何か良いことが起きている。

実質賃金は上がっていません

小型株に属する企業の評価については記事の通りです。
日本の小型株は世界基準では経営に規律のある優良企業が多く、割安です。

実体経済の分析は……
景気後退を懸念する消費者が多いながらも家計支出が伸びているのは正しいですが、それは「実質賃金が伸びているから」ではありません。

アベノミクス以降も実質賃金は伸びていません。
物価が上がっているので仕方なくお金を使わされています。
実質賃金が低下する理由

老後資金の積み立ても2000万円必要だと言われて、盛大にお金を使えるはずもありません。
消費増税を控えて、これから数年というスパンでの日本経済の帰趨は予断を許しません。

ただし、すでに割安になっている点に着目し、長い目で、さらに今後下落した折に買い足していけるなら、有望な投資先だと思います。

日本の小型株に手堅く投資するなら

日本の小型株に手堅く投資できるおすすめ投資信託です。


・iFreeNEXT 日本小型株インデックス
東証一部に上場している小型株1364銘柄に分散投資できます。
連動するTOPIX Smallインデックスの成績は、長期ではTOPIXに大差をつけてきました。


・eMAXIS JPX日経中小型インデックス
東証一部・二部、JASDAQ、マザーズの各市場から、持続的な企業価値の向上、株主を意識した企業経営を行っている企業を選抜する「JPX 日経中小型株指数」に連動する投資信託です。
ROEや営業利益、経営の透明性などが考慮された指数であり、小型株のうち優良銘柄200で構成されています。


米国では、小型かつ収益性の高い「クオリティ」企業(青)の運用成績は、小型株(緑)や市場平均(赤)よりも長期で優れた成績を収めてきました。
日本でも同様の期待をかけたいところです。


2014年~2018年の5年間では、TOPIX Small, TOPIXにきっちりと差をつけてきました。
長期でこの差が続くなら、運用成績に大きな違いが出てきます。

まとめ

米国の投資情報サイト“Seeking Alpha”に日本の小型株、ひいては日本経済の今後を肯定的に評価する記事が掲載されました。

・日本の小型株は堅実な成長性を持つ財務的にクリーンな企業が多く、非常に割安である
・企業の負債比率は低く、収益性・経営の効率性は高い。
・日本の家計支出・建設受注・住宅価格は伸びている。消費者は景気後退を非常に懸念しているようだが、明らかに日本経済には投資家や日本人でさえまだ気づいていない何か良いことが起きている。
このような評価を受けています。

実像としては、実質賃金は伸びていないうえに消費増税を控え、これから数年というスパンでの日本経済の帰趨は予断を許しません。
ただし、すでに割安になっている点に着目し、長い目でこつこつ買い足していけるなら有望な投資先だといえます。

日本の小型株に投資できるおすすめ投資信託です。
長期ではTOPIXを上回る期待が持てます。


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