「今後10年の株式・債券リターンは、100年の歴史に照らしても非常に厳しいものになる」



米国の投資情報サイト“Marketwatch”の記事をご紹介します。
Bleak decade ahead for stock and bond returns, warns Morgan Stanley
モルガン・スタンレーは警告する「この先10年の株式と債券の収益見通しは暗い」

株式の評価が高くなりすぎ、一方で債券も買われすぎて利回りが下がっている。
この分では、今後10年のリターンは100年の歴史に照らしても非常に厳しいものになるだろう。


大手投資銀行モルガン・スタンレーのストラテジストは顧客向けのレターにこう記しています。

モルガン・スタンレーのストラテジストによる、今後10年間のさまざまな資産の実質収益予想です。
通貨は米ドル建てです。

・新興国株式は8%に迫るリターンが見込める。
・日米欧のなかでは、日本株式に6%に迫るリターンを見込みトップ評価。
・米国債券は10年国債・投資適格社債・ジャンク債のどれをとっても1%台の低い利回り、リスクリターン比では投資適格社債がよさそう。
・日本10年国債は0.6%の低利回りが続く。


当ブログでは毎月、米国投資顧問会社Research Affiliatesとドイツの投資顧問会社StarCapitalが発表する、CAPEによる世界株式評価を追いかけています。
今回のモルガン・スタンレーの予測も、やはりそれらと似た方向性を示しています。

誰がどう評価しても、米国株は長期で厳しく、収益機会は現在低迷している日本・欧州、そして低評価が続く新興国株式にあるわけというわけです。

それでは、僕らの投資をどうしよう?

①米国株式から逃げる!
今後10年、プアーな見通しの米国株式を避ける方法は以下の記事で詳しく検討しました。
どこかで非常ベルが鳴っている 米国株式からの逃避手段

②「クソ大企業」を避けて日本株式に投資する!
日本株式は、日本を代表する大企業のパフォーマンスが非常に悪いので、それらを避けるだけでパフォーマンスが向上する。
巨大ファンド・ひふみ投信を率いる藤野氏はこう述べています。

TOPIXや日経平均を避け、優良企業や割安企業に投資する手段についてもこれまでに詳しく検討してきました。
バフェット・ウェイで勝つ日本株ファンドとは?
長期で有利な等金額投資、はじめるならこの4本
徹底解析! 野村株主還元70ETFが面白くて、もうかりそうな予感
徹底解析! NEXT NOTES 低ベータ50(ネットリターン)ETNは「不穏な時期に頼れる相棒」
徹底解析! SMT 日本株配当貴族インデックス・オープンは「よい企業をお安く」投信業界のオーケーストア
徹底解析! NEXT NOTES ニッチトップ中小型日本株(ネットリターン)ETNは「優良中小型株の宝石箱やー」

③将来有望の新興国株式に割安投資する!
新興国株式の中でも、割安な株式に低コストで投資できるスマートベータファンドも詳しくご紹介しました。
新興国株式投資のスマートチョイス① iFree新興国株式インデックス

④世界中の小型・割安企業に低コストで投資する!
米国の割高企業を回避し、日本・欧州を含む世界中の小型・割安企業に低コストで投資できるファンド・ETFについても、しつこくしつこくご紹介してきました。

海外ETFを利用するもよし、全世界株式に徹底分散する投資信託を利用するもよしです。
海外株式インデックスはほぼ常勝、それでも凌駕する方法とは?
「投資を科学するファンド」が市場平均に「世代交代」を迫る あおぞら・徹底分散グローバル株式ファンド
小型株効果が危うい! 「ピュア・小型株ファンド」を避け、プラスαで市場平均を超える方法

割高な資産に投資する割合を減らし、割安な資産に投資する割合を増やす。
長期投資における基本の「き」にあたる重要な手法です。


一喜一憂せず、のんびりと割安資産の購入を進めていきましょう!

人生を豊かにする「投資」の専門家
日野秀規でした。
ありがとうございました!

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